「私の父がこの家を建てた。」

このように、主語が行った動作が目的語に為される文を「能動態」といい、

「この家は私の父によって建てられた。」

のように、主語(私の家)が動作を「受ける」文を
「受動態」といいます。

受動態は行為をした人(物)ではなく、
行為を受けた人(物)がより強調される形と言えます。

 

受動態の形式

 

受動態を作るためには、行為を受けている人(物)を主後にして

主語 be動詞 動詞の過去分子

という語順にします。

例えば、

My father build this house.

私の父はこの家を建てた。

 

という文をみて下さい。

この文の文型要素は以下のようになっています。

  • 主語   father
  • 動詞  built
  • 目的語 house

受動態によってこうした能動態の文における
「目的語」を主語にして同じ意味の文を作る事が出来ます。

This house was built by my father.

この家は私の父によって建てられた。

 

このように受動態では「行為を受けた対象」を主語にし、
「行為を受けた対象」により焦点を当てた文を作ります。

受動態の文の例をいくつか挙げます。

 

The passive voice is frequently used.

受動態は頻繁に使われます。

 

He was given a book for his birthday.

彼は誕生日に本を貰いました。

 

The road is being repaired.

道路は今修理されているところです。

 

受動態では行為を行った人(物)を必ずしも示す必要はありません。
実際、以下のような文は文法的にも全く問題ありません。

 

i noticed that the window had bbeen left open.

私その窓が開けっぱなしになっているのに気がついた。

 

上の例では、「窓を開けっぱなしにした」人物が誰かは不明です。
このような場合、その行為者に当たる人物を明示する必要はないのです。

受動態における「行為者」を示す「by」

 

受動対で、行為した主体を示すには前置詞の「by」を使います。

 

A great deal of meaning is conveyed by a few well-chosen words.

慎重に選ばれた言葉によって多くの意味内容が伝達される。

 

受動対と能動態は常に書き換える事が出来ます。

受動態の文を能動態に書き換えるには、
受動態の文中で「by」の後にある「行為者」にあたる語を
主語にし、受動態の文の主語を目的語にします。

 

The movie ET was directed by Spielberg.

映画「ET」はスピルバーグによって監督された。(受動態

 

Spielberg directed the movie ET.

スピルバーグは映画ETを監督した。(能動態

受動態はやや固い印象を与える

 

受動態の文は、能動態の文に比べると「固い」と言いますか、
やや形式的な印象を与える傾向にあります。

よって、もし「固い」印象を和らげたい場合には、
受動態の文を能動態に直した方がいいでしょう。

例えば、以下は受動態の文ですが、
やや「固い」印象を与えてしまうかもしれません。

 

Waste materials are disposed of in a variety of ways.

ゴミは様々な方法で処分される。

 

上の文を能動態に書き換える事によって、
固さのとれた、若干読みやすい文を作る事が出来ます。

 

The city disposes of waste materials in a variety of ways.

その街はゴミを様々な方法で処理する。

 

ここでは、主語の「city」を補っていますが、
これは元の受動態の文に「行為者」に当たる語がなかった為、
常識の範囲で考えたものです。

 

動名詞、不定詞と受動態

 

「動名詞」と「不定詞」には、動詞から名詞を作る機能があります。

不定詞には、他にもいくつかの用法がありますが、
ここでは不定詞の「名詞的用法」だけに着目します。

動名詞では、動詞にingを付ける事でその動詞を名詞にして
「~する事」という意味の名詞を作る事が出来たのでした。

  • walk 歩く    (動詞)
  • walking 歩く事 (名詞)

よって、受動態の公式である

be + 動詞の過去分詞

において、beを動名詞によって名詞化する事で、
受け身の意味を持たせる事が出来ます。

  • be liked 好かれる   (動詞)
  • being liked 好かれる事 (名詞)

動詞にiigを付ける事で「動詞の名詞化」を行う
動名詞を受動の意味で使う事もできます。

「受動の意味を持つ動名詞」が使われている文を挙げます。

 

The children are excited about being taken to the zoo.

子供達は動物園に連れって行って貰える事に興奮している。

 

動名詞と同様に「to 不定詞」にも、動詞から名詞を
作る用法がありました。

所謂、「不定詞の名詞的用法」と呼ばれるものです。

  • walk   歩く  (動詞)
  • to walk  歩く事 (名詞)

受動の意味を持つ不定詞も、受動態の公式である

be + 動詞の過去分詞

において、be動詞に不定詞の名詞的用法を適用すればいいだけです。

  • be liked   好かれる (動詞)
  • to be liked  好かれる事 (名詞)

先程の動名詞を使った例文を、不定詞を使って書き換えられます。

 

The children are excited to be taken to the zoo.

子供たちは動物園に連れていって貰える事に興奮している。

 

動詞によっては目的語に不定詞や動名詞を取り、
そのおゆな動詞では当然、目的語の触れ意思や動名詞を
受動態にする事ができます。

 

She hates being interviewed.

she hates to be interviewed.

彼女はインタビューされるのが大嫌いだ。

 

受動態を使った重要表現 be born

 

be born は受動態の形をしていますが、「生まれる」という意味です。
これは非常に頻度の高い表現ですので、
イディオムとして覚えておくといいでしょう。

 

Where were you born ?

あなたはどこで生まれたのですか。

Around 100 babies are born in this hospital every week.

この病院では毎週約100人の赤ちゃんが生まれます。