補語について、英語の5文型の理解を深めるために。

文型の重要性

英語を理解する上でその最も基礎となる部分が主語と動詞である。

これは多くの英語を教える立場にいる方が言っていることだと思います。

主語と動詞こそ、文の「骨格」を成すものだからです。

中学校などの英語の授業で「基本5文型」というものを習いますが、
「基本5文型」とは、動詞に着目して英文を5種類のパターンに分けたものです。

そして、「基本5文型が大事です」とよく言われるのは、
英語において動詞の理解が最重要であるという事実から、当然と言えば当然だったのです。

基本5文型には、「文型の4大要素」と言われるものがありました。

主語(Subject)

動詞(Verb)

目的語(Object)

補語(Complement)

のことですね。

主語とは、動作の主体になるものです。

日本語では「は、が、も」などの助詞によって区別される語ですね。

I placed the vase on the table.
私は花瓶をテーブルの上に置いた。

この文での主語は「私」で、「私」が「花瓶を置く」という動作の主体になっています。

つまり、花瓶を置くと言う行動をしたのは「私」である、ということです。

そして、動詞もまた、迷うことなく見分けることができます。

動詞とは、文字通り、動作を示す語です。

上の文では、「置く」という動作が、主語の「私」がとった動作です。

よってこの文の動詞はplacedであり、特に疑問の余地はないかと思います。

そして、目的語とは動詞の対象となるもの、つまり、主語がとる動作の作用を受けるものを指します。

上の文では、主語の私の「置く」という動作の対象になったものは、「花瓶」です。

従って、花瓶がこの文の目的語ということになります。

最後にon the tableの部分ですが、ここは「テーブルの上に」という、
”花瓶を老いた場所”に関する追加的な情報を与えている部分です。

よって、ここは文型の4大要素には含まれません。

以上が、この文を文型の4大要素に従って分解した解説になります。

このように、文型の4大要素の内、主語、動詞、目的語は、その意味するところは明白ではないでしょうか。

どんな文でも、主語、動詞、目的語を区別して、

「何が、何を、どうしたのか」

という、文が伝える基本的な情報を受取ることは、さして難しくはないと思います。

しかし、ここに第4の要素である補語が加わるとどうでしょうか。

そもそも補語とは何なのか、明確に答えられる人は
そこまで多くはないかもしれないですね。

にもかかわらず、補語は「文型の4大要素」ですから、補語が入っているパターンを
しっかり理解しているかどうかが、英語そのもののお理解を左右するといっても過言ではありません。

というわけで、今回のテーマとしては「補語」を扱いたいと思います。

ただ、補語のみに注目するのではなく、
文型の4大要素との関係の中で、補語の役割をみていきたいと思います。

どんな長い本も、一文一文から成り、一文を読んでいくことができれば、
理論的には、どんな長い本も読んでいけることになります。

実際、ちゃんと一つ一つの文を読んでいくことができれば、長い文章を読んでいくために必要なことは、文脈を正しく追っていくことに過ぎません。

文脈を追っていくことは、背景知識や興味など、個人の関心に左右される面もありますが、やはり、意味のまとまりである「文」を理解できることが前提となります。

従って、リーディングの基礎は、「文」を読むことです。

そして、「文」を読むためには、4大文型要素を知り、それらの組み合わせに過ぎない文の意味を理解していけばいい、ということになります。

もし、あなたがリーディングで行き詰まりを感じているとすれば、
その原因は、リーディングの根底にある文型要素の把握が不十分な為かもしれません。

というわけで、今回の内容は重要です。

では、いってみましょう。

補語とは何か?

補語の役割を一言で言ってしまえば、対象となる語の情報を与えることです。

「補語」という言葉の中に、「補う(おぎなう)」という語がはいっていますが、
補語の役割を端的に言い当てていると思います。

補語が、対象となる語の情報を与えることで、その語のイメージがより豊かになるからです。

例として、補語が使われている、シンプルな文をみてみましょう。

I am a teacher. 私は教師です。

こちらの文では、主語である「私」が補語の「 a teacher」によって、
”何者であるか”が明示されています。

つまり、補語の a techaerはその対象である「私」に関する情報
を与えています。

「私」=「先生」

という図式になっていることがわかります。

このように、補語は対象となる語(この場合は「私」)が
”どんなものなのか”を明らかにする機能を持っているという事です。

これが補語の原則になりますので、
しっかりと覚えておきましょう。

補語を含む文を2種類に分けることができます。

その基準は、「補語の対象と成る語が主語なのか目的語」なのか、という事。

いずれの場合においても、「補語は対象とる語を説明する情報を与える」という原則は
同じです。

違いは「補語の対象」となる語が、主語なのか目的語なのか、ということ。

以下では、この2つのパターンを解説していきます。

補語の対象が主語の場合~SVC型~

まず、補語が主語を対象とする場合です。

これは、5文型で言うと、SVCという文型にあたります。

先程例をあげた

I am a teacher.

もこのパターンに属しています。

ここでの補語は、a teahcerであり、主語の「私」を説明しています。

このように、「補語の対象が主語である場合」では、主語と補語が結合していることが
分かります。

つまり、

SVC

という文型においては

S=C

という図式になっています

このパターンで使われる動詞には、一定の特徴があります。

その特徴というのは、主語と補語を「結びつける」こと

言い換えると、主語=補語 という図式を成立させる機能を持っている動詞ということになります。

代表的なものでは、

be, seem, appear, become, feel, look, remain, taste, smell

などがあります。

主語=補語

という関係を導くことから、これらの動詞は
linking verb(つなげる動詞)と呼ばれます。

では、linking verbが使われている文をいくつかピックアップしてみましょう。

He has become popular amoung the students.
彼は学生の間で人気が出てきた。

becomeは「~に成る」という意味ですから、その結果として、
主語の状態が変化する、すなわち、変化した後の状態は、主語に属する性質となります。

よって、becomeはlinking verbとなっています。

上の文では、主語である「彼」が「学生の間で人気がある」という結果を獲得したことがわかります。

その時点で、「人気がある」という性質は「彼」のもの、つまり彼に属する性質になりました。

言葉を変えれば、popularが対象としているのは、heであり、つまりpopularが補語として
heの情報を与えているということです。

では、次の例にいってみましょう。