関係代名詞のポイント

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関係代名詞の原則

今回のテーマは「関係代名詞」です。

まず、関係代名詞の原則を理解し、
それを踏まえた上で、英文読解に応用していきます。

まず、関係代名詞とはそもそも、何か、
そしてその役割は何か、というところをみていきましょう。

関係代名詞の役割とは、語を修飾するために、文を使うというものです。

修飾とはある語に詳しい説明を付け加えていくことです。

例えば、

an apple リンゴ

ここには、いかなる修飾もなく、ただリンゴという語があるのみです。
それが”どのような”リンゴなのかとう記述として、例えば、

a red apple 赤いリンゴ

と、シンプルな形容詞による記述ができます。

このように、ある対象(今の例ではリンゴ)に対して、
それが”どのようなものなのか”という記述をしていくことを
修飾といいます。

上の例では、red(赤い)という形容詞が、リンゴを修飾しています。

関係代名詞の機能とは、
もっと複雑な修飾を可能にすること。

より詳しくは、「文」による修飾を可能にするということです。

例えば、「彼女が昨日食べたリンゴ」という文では、
”彼女が昨日たべた”という情報は、
やはりリンゴに対する説明となっています。

ただ、先程の形容詞のみの修飾との違いとして、

”彼女が昨日食べた”

という内容は、それ自体が文になっています。

英語では、

She ate the apple yesterday.

と言えますね。

関係代名詞の論理は、このように文で語を修飾したい場合、修飾される語を

the apple → which

と置き換えて、元の文にくっつけてしまえる、というもの。

結果として、

the red apple which she ate yesterday
(彼女が昨日食べたリンゴ)

という文をつくれます。

この原理から、次が分かります。

“関係代名詞は、直前の名詞が化けたものである。”

逆に、関係代名詞による修飾が、上記の論理で成り立つのであれば、
関係代名詞に続く部分から、意味のある文をつくる事ができる、
ということも注意してください。

今の例では

which she ate yesterday

において、which=appleですから、これを元に戻して、

she ate the apple yesterday
(彼女は昨日、リンゴを食べた。)

という文を再現できる、というわけです。

以上の原則を踏まえ、実践的な読解を行っていきましょう。

関係代名詞を使った英文読解の実践

今回題材にしたい英文はこちら。

The storage of experience as memories is the foundation upon which the brain builds its capacity to continually remodel itself.

 

読解のポイントが関係代名詞になっています。

詳しくみていきましょう。

まず、文全体の構成としては、
A is B 、つまり、「AはBである。」というものですね。

そのAに当たる部分が、この文の主語である

The storage of experience as memories
(記憶としての経験の貯蔵)

までの部分。

isの次に来るものがBの部分、すなわち、
この主語が何なのか、という説明になっています。

それは一言で言えば、foundation(基盤)ということなのですが、
「記憶の貯蔵が基盤である」では、意味が通りません。

”一体何のための基盤なのか”

という部分が、むしろこの文章で一番知りたいところです。

その答えが、関係代名詞で導入されている部分で明らかになります。

upon which the brain builds its capacity to continually remodel itself.

 

「関係代名詞は直前の名詞が化けたもの」という原則から、

which = foundation

と分かります。

which以下の部分ですが、

the brain builds its capacity to continually remodel itself
(脳が自分自身を絶え間なく変化させていく能力を築く)

となっています。

関係代名詞の原則より、whichによって置き換えられているfoundationを
上の文に戻し、完全な文を再現できるはずです。

実際に、

the brain builds its capacity to continually remodel itself upon the foundation.
(その基盤の上に、脳が自分自身を絶え間なく変化させていく能力を築く)

という文をつくることができました。

これが、”どのようなfoundationなのか”という問の答えになっています。

直訳するとやや不自然な日本語になってしまいましたが、
要するに、

「脳は絶え間なく変化する能力をもっていて、その能力の基盤となるのが、
記憶として貯蔵された経験である。」

という意味ですね。

補足

関係代名詞のポイントは、

・関係代名詞は、修飾を受ける直前の語が化けたもの
・関係代名詞を、元の名詞に戻して、意味のある文を再現できる

ということを解説してきました。

同じ原則が、「所有」の意味を持つ関係代名詞whoseでも通用します。

例えば、

That’s the woman whose name I always forget.
(その人が、私がいつも名前を忘れてしまう女性だ。)

ここでの関係代名詞はwhoseとなっています。

従って、所有の意味が加わることで、

whose = the woman ではなく、

whose name = the woman’s name

という図式になっています。

これから、the womanを修飾する「文」として、

I always forget the woman’s name.
(私はいつもその女性の名前を忘れる。)

がつくれます。

結果として、「その人が、私がいつも名前を忘れてしまう女性だ。」
という解釈になりました。

まとめ

関係代名詞といっても、その本質は「修飾」すること、
つまり、対象をより詳しく説明する情報を付け加えていくという
ことです。

「赤いリンゴ」のようなシンプルな修飾は形容詞のみで
成り立ちます。

一方で、

「白雪姫が食べた毒入りのリンゴ」

のような複雑な修飾には、”リンゴ”という対象に対する
説明が「白雪姫が毒入りのリンゴを食べた」という、それ自体を
文にできる内容が盛り込まれています。

このように、「文」によって語を修飾していくための道具が
関係代名詞というわけです。

ということは、関係代名詞が使われている時は常に、
修飾される語を説明するための文が存在しているということです。

その文を再現することは、今回解説したポイント
を使えばいつでも可能です。

そのポイントとは

関係代名詞=修飾を受ける直前の語

であり、

関係代名詞に続く文に、修飾を受ける語を挿入し、意味のある文をつくれる

ということ。

もし、関係代名詞で混乱しそうなときは、
上記の原則を思い出して頂けたら、と思います。

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運営者プロフィール


中地 あきら

某都内有名私大で数学を学ぶ。

数学研究のかたわら、語学の魅力に取り憑かれ、
英語、ドイツ語、フランス語、ラテン語などを独学する。
哲学、心理学、投資などにも興味を持ち、
国内、国外問わず、本を読み漁る。
また、インターネットを通して、様々な国の友人を得る。

大学卒業後、予備校の世界へ。

数学を教えながら、語学ができることで見える世界と
日本語のみの世界の差を痛感する。
「英語でみえる世界」をひろめるために、
英語ブログ「英語で新しい自分になる」を設立。

趣味は、読書、ウォーキング、Fxデイトレード など。

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