神話で学ぶ英語~天地創造とパンドラの箱~

この記事は3分で読めます

トマス・ブルフィンチによるThe Age of Fablesから
今日は天地創造の物語を紹介します。

パンドラの箱という言葉を聞いたことが
あるでしょうか?

「パンドラの箱を開けてしまった!」
というと、取り返しのつかない失敗をしてしまった、
みたいな意味になります。

パンドラの物語を読むと、
その理由がわかりますよ。

天地創造とパンドラの物語

世界ができるまで

だ大地と海ができる前、
「混沌」が「自然」を支配していました。

大地はまだ固くなく、
海はどろどろで、
空気は新鮮ではありませんでした。

神はついにこの混沌とした
世界に介入し、混乱を終わらせることにしました。

神はまず大地と海と天を分けました。

天のなかで燃え盛る部分は
最も軽かったため、空高く舞い上がり、
空になりました。

次に軽かったのが空気です。
空気は空の下になりました。

大地は重たかったので、
下に沈みました。

そして海は最も下の部分になり
大地を支えました。

このとき、ある神が、大陸を分け、
山をつくり、川を走らせました。
また彼は谷、森、砂漠、肥沃なところ、
乾燥したところを出現させました。

動物たちが大地に現れ、海には
魚たちが現れました。

プロメテウスとエピメテウス

プロメテウスとその弟エピメテウス
動物と人間を創造し、彼らに必要な能力を
授ける役割が与えられました。

To Prometheus the Titan and his brother Epimetheus
was committed the task of making man and all other animals, and endowing them with all needful faculties.

エピメテウスはいろいろな動物を造り、
あるものには牙を、あるものには翼を、
あるものには素早さを、あるものには筋力を
授けました。

そしてエピメテウスは最後に人間を造りました。

しかし、エピメテウスには、もう人間に与える
ものが何もありませんでした。

全ての能力を他の動物に
与えてしまったのです。

そこで、エピメテウスは兄プロメテウス
助けを求めました。

プロメテウスは科学と戦争の女神アテーナ
の力を借りて天に登ります。

そして、持っていた松明に太陽の
火をつけ、地上に持ち帰りました。

プロメテウスは太陽の火を
人間に与えました。

この火のおかげで、人間は文明を開花させ、
全ての動物より優れた存在になりました。

また、人間は火によって家を暖め、
寒さに対抗することができるようになりました。

最初の女性パンドラ

だ女は造られていませんでした。

神々の王ゼウスは、天の火を勝手に盗んだ
プロメテウスと人間を罰するために
女を造り、地上に送ることにしました。

はじめの女の名前はパンドラと名付けられました。

The first woman was named Pandora.

彼女は天界でつくられ、
全ての神々が彼女を完璧な存在にするよう
協力しました。

ヴィーナスパンドラに美を与えました。

メルクリウスパンドラに説得力を与えました。

アポロンパンドラに音楽を与えました。

こうしてパンドラは地上に送られ、
エピメテウスは喜んで彼女を迎えたのでした。

プロメテウスだけはゼウスからの贈り物に
警戒していましたが。

エピメテウスの家には
あらゆる災厄を詰め込んだ箱が
置いてありました。

パンドラはどうしても
この箱の中に何が入っているのか、
知りたい欲求にかられました。

Pandora was seized with an eager curiosity to know what this jar contained.

そして、ある日、パンドラ
本当にこの箱を開けてしまいます。

すると、人間を悩ます
ありとあらゆる災いが
出て来ました。

痛風、リューマチ、疝痛(せんつう)

戦争、悪意、復讐

パンドラは急いで箱の蓋を
閉めようとしましたが、
時既に遅し、です。

災厄は世界中に撒き散ってしまったのです。

箱の中身は全て出ていってしまいましたが、
一つだけ底に残っているものがありました。

それが「希望」でした。

The whole contents of the jar had escaped, one thing only excepted, which lay at the bottom, and that was HOPE.

これゆえ、今日でも、
どんなに悪がはびころうとも、
「希望」が完全に失われる事はないのです。

そして私達が「希望」を
持ち続ける間は、
どんなに多くの災いも私達を完全に
打ちひしぐことはできないのです。

and while we have THAT, no amount of other ills can make us completely wretched.
もう一つのパンドラの話

ンドラには別の話もあります。

こちらの話では、
パンドラは天界で造られ、
人間を祝福するために地上に
送られました。

彼女は天界を去る時、
全ての神からの祝福を入れた
箱を持たされました。

パンドラがうっかり箱を
開けてしまったため、
祝福は逃げていってしまいました。

しかし、一つだけ残ったものがあります。

それが「希望」でした。

まとめ

これで世界創造の物語は終わりです。

パンドラの部分は、どちらの話が
真実に近いのでしょうか。

希望が災厄と一緒に箱に詰め込まれて
いるなんて、不自然です。

希望は災厄とは全く別物ですから。

だから、2番目の話の方が、
真実に近いのかもしれませんね。

ブルフィンチはそういう見解です。

あなたはどう思いますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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中地 あきら

某都内有名私大で数学を学ぶ。

数学研究のかたわら、語学の魅力に取り憑かれ、
英語、ドイツ語、フランス語、ラテン語などを独学する。
哲学、心理学、投資などにも興味を持ち、
国内、国外問わず、本を読み漁る。
また、インターネットを通して、様々な国の友人を得る。

大学卒業後、予備校の世界へ。

数学を教えながら、語学ができることで見える世界と
日本語のみの世界の差を痛感する。
「英語でみえる世界」をひろめるために、
英語ブログ「英語で新しい自分になる」を設立。

趣味は、読書、ウォーキング、Fxデイトレード など。

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