分詞構文~Fifty shades of Greyより~

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分詞構文とは

分詞構文( participial phrase)とは、分詞(現在分詞または過去分詞)を先頭にするフレーズで、それ自体が形容詞として機能します。

今日は、アメリカでベストセラーとなった恋愛小説「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」から分詞構文を学んでいきましょう。

その前に、分詞構文の基本事項を復習しておきましょう。

1 現在分詞の例

現在分詞は動詞の最後にingがつく形でしたね。

Living next door, I know him well.
.(隣に住んでいるので、私は彼をよく知っている)

livingという現在分詞が分詞構文をつくっています。ここで分詞構文を理解するためのポイントを押さえておきます。

Point
分詞構文から通常の主語と動詞のある文をつくることができる。このとき、主語は主文の主語と一致する。

 

例文では、下線を引いた分詞構文の部分(Living next door)から

As I live next door, (隣に住んでいたので)

という文をつくれます。ここでliveの主語が主文の主語(=I)と一致していることに注意して下さい。

また、Asという「理由」を表す形容詞を補いました。このように、分詞構文から通常の文を復元するときは、接続詞をつけることがありますが、どのような接続詞をつけるかは文脈から判断します。

といっても、いつでも接続詞を補わないと分詞構文を理解できないわけではないので、あまり難しく考えなくても大丈夫です。

また、現在分詞は能動の意味をもつ分詞構文をつくることに注意して下さい。

能動というと難しく聞こえますが、要するに、「SがV”する”」という文のことです。

「SがV”される”」という文は受動といいます。

2 過去分詞の例

Driven by a steam engine, the first dishwasher was invented by an Indiana housewife in 1889. (蒸気機関によって動かされる最初の皿洗い機は1889年にインディアナ州の主婦によって発明された。)

過去分詞は多くの動詞で-edで終わる形になりますが、上の例ではdriveが不規則動詞のためdrivenになっています。

過去分詞は受動の分詞構文をつくります。例文では下線を引いた分詞構文から

The first dishwasher was driven by a steam engine.(はじめの皿洗い機は蒸気機関で動かされた。)

という受動態の文をつくれますね。

ここでも、主語は主文の主語と一致するので、The first dishwasherです。

実践

では、実践に移りましょう。以下の文はFifty shades of Greyより。

The doors slide open, revealing a young couple in a passionate embrace inside. Surprised and embarrassed, they jump apart, staring guiltily in every direction but ours.

このシーンは主人公の女子大学、アナが超絶金持ち・超絶イケメンの実業家グレイと初デートする場面です。

喫茶店に行くため二人はエレベーターに乗り込みます。すると若いカップルがエレベーターのなかで情熱的に抱き合っていたのです。

今後のアナとグレイに何が起こるのか、暗示しているようですね。(汗)

The doors slide open, revealing a young couple in a passionate embrace inside.(ドアが開くと、中で若いカップルが情熱的に抱き合っていた。)

ここではrevealingが分詞構文をつくっていますね。revealには「隠されたものを示す・見せる」という意味があります。

Surprised and embarrassed, they jump apart, staring guiltily in every direction but ours. (びっくりして、きまりがわるくて、彼らはぱっと距離をとる。悪いことでもしていたみたいにキョロキョロするけど、決して私達の方は見ない。)
ここでは、Surprised and embarrassedが分詞構文になっています。過去分詞の分詞構文は受動の意味になるのでしたね。

 

でも「びっくりする」とか「きまりがわるくなる」って能動にきこえませんか?

 

では何故surprised,embarrassedという過去分詞が使われているかといと、surpriseとembarrassが他動詞だからです。

 

surprise「(人を)驚かせる」
embarrass「(人を)当惑させる」

 

「(人を)驚かせる」のであって「(自分が)驚く」ではないのですね。

 

例文:
・The magician surprised the audience. (手品師は観客を驚かせた。)
・I am not trying to embarrass you. (君を困らせようとしているわけではないんだ。)

 

surpriseもembarrassもthe audienceやyouという目的語をとっていますね。

 

さて、本文に戻りましょう。

 

Surprised and embarrassed, they jump apart, staring guiltily in every direction but ours.

 

下線の分詞構文のところは、

 

As they were surprised and embarrassed, (びっくりして、きまりがわるくなってので)

 

と言い換えてもいいですね。

 

日本語では「驚く」とうところを、英語ではsurpriseが「驚かす」という他動詞のために、「be surprised」という受け身の形になるのです。

Point
分詞構文を理解するためには、分詞構文をつくる動詞が自動詞か他動詞をしっかりみることが必要。
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中地 あきら

某都内有名私大で数学を学ぶ。

数学研究のかたわら、語学の魅力に取り憑かれ、
英語、ドイツ語、フランス語、ラテン語などを独学する。
哲学、心理学、投資などにも興味を持ち、
国内、国外問わず、本を読み漁る。
また、インターネットを通して、様々な国の友人を得る。

大学卒業後、予備校の世界へ。

数学を教えながら、語学ができることで見える世界と
日本語のみの世界の差を痛感する。
「英語でみえる世界」をひろめるために、
英語ブログ「英語で新しい自分になる」を設立。

趣味は、読書、ウォーキング、Fxデイトレード など。

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